Q.携帯ショップでクレジットカードの契約を勧められました。年会費が無料なだけでなく、景品までもらいました。良いことずくめで心配です。なぜそこまでしてカード契約を勧めるのですか?
A.携帯ショップに限らずスーパーやショッピングモールでもクレカの勧誘はよく行われていますよね。 携帯ショップなどで勧められているのは、提携カードと言われるもので、カード会社と企業が提携して発行しています。
携帯ショップなどの提携企業は、カード会社に変わってクレジットカードの募集を行うため、契約枚数に応じてカード会社から報酬を受け取ります。また、提携カードを使った買い物額に応じてもカード会社から一定割合の報酬が支払われるため、それらの報酬の一部を契約者に還元する形で景品を提供しているのが一般的です。
昨年10月25日からiPhoneやAppleWatchで「ApplePay」が利用できるようになりました。
ApplePayにクレジットカードを登録することで、財布もカードも持ち歩かずにキャッシュレスで買い物ができるようになりました。 これはとても便利です!!
ApplePayに登録されるクレジットカードは、その利便性から使用頻度が高くなるため、新しいクレッジトカードが発行されたり、新規の会員募集が盛んに行われたりするようになっています。ApplePay対応クレジットカードのCMが増えていることをお気付きの方も多いと思います。
カードを取り巻く環境は変化しています。
インターネットショッピングやキャッシュレスの広がりでクレジットカードでの消費額は年々増加しているものの、カード会社の収益源の一つである加盟店手数料が減少傾向にあるようです。競合する電子マネーの普及も影響しているようです。
(余談)
新しくオープンしたお店を中心に、レジがタブレットになっているのを見たことがありませんか?
これは従来のカード決済システムを使用していません。システム導入費も決済手数料も従来のものより安いので、これまでカード決済を導入できかった小さなお店や個人のサロンなどにも普及しています。
「カード情報盗られない?」と心配する方もいるようですが、利用しているタブレットにカード情報が記録されることはないので、安心してください。
決済の際に、カードを持って店の奥に入られたり、店と離れたレジでカードを切られたりするより、ずっと安心だと思います。
(余談終わり)
私たちがクレジットカードを利用することで、カード会社には購買行動などのクレジットカードのビックデータが蓄積されます。そのデータを活用した新たなサービスの開発も進められているそうで、より多くの情報を収集するためにも、会員を増やす必要があるようです。
このように三者にメリットがあるので、契約者としては不安になりすぎる必要はありません。
ただし、住宅購入が高額の車をローンで購入する予定のある方は、カードの借入枠がローン審査に影響しますので、作りすぎないようにしましょう。
また、カードが多すぎると紛失や盗難、不正利用などのリスクが高まります。使わないカードは持ち歩かない、作らない、景品に釣られない、ようにしましょう。あくまでも自分で管理できる枚数(日本人のカード所有枚数の平均は2~3枚)に留めておきましょう。
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