どうなっとうと?デジタル (西日本新聞コラム)

もし、子どもがユーチューバーになりたいと言ったら…

Q インターネットの動画サイト「ユーチューブ」に、自作の動画を投稿する「ユーチューバー」は、どうやって生計を立てているのですか。  

 

A ソニー生命保険が3月、中高生に行った調査で、「将来なりたい職業」を聞いたところ、中学生男子の3位に「ユーチューバーなどの動画投稿者」が入りました。

 

人気ユーチューバーの投稿は一見すると自宅の一室で好きな様に話しているだけの簡単な仕事とみられ、「これなら僕にもできる」と言うイメージを持ちやすいのですが、実際には取り上げるテーマや編集作業に工夫と努力が欠かせないクリエイティブな仕事とも言えます。

 

ユーチューブは、見て楽しむだけではありません。

誰でも動画を撮影して編集し、自分の「オリジナルチャンネル」に投稿できます。お笑い芸人がネタを披露する場として開設していたり、塾さながらに授業を公開していたりしています。「葉一さん」の算数の動画は、わが家でも時々お世話になっています。ピコ太郎がYouTubeがきっかけでブレイクしたのは、ご承知の通りですし、ピコ太郎の動画「PPAP」を見つけ出して、ブレイクのきっかけを作ったジャスティン・ビーバーもYouTubeがきっかで世界的な有名人になった一人です。

 

他にも、ゲームの攻略法や着物の着方、髪のアレンジ方法など、いろんなテーマで配信されています。

が、悪質ないじめや犯罪行為などが投稿されているのも事実で、補導や逮捕のきっかけにも繋がっていますが、それらの映像が子どもに悪影響を及ぼさないか、また、不正なアップロードやダウンロードなども数多くあり、YouTubeを子守がわりに子どもに見せるには不安要素は大変大きいと言えそうです。

 

さて、話しを戻しまして、投稿者は動画に広告をつけることができます。

動画の冒頭、広告が流れます。動画の再生回数、広告のクリック回数などに応じて、広告主から報酬が支払われます。 また、チャンネル登録者が多く、再生回数の多い投稿者には、直接メーカーから商品PR動画を作ってユーチューブで流してほしい、と依頼があるケースもあるそうです。

 

こうした中には、年収1億円を超えているという人気ユーチューバーもいますが、月1,000円程度という人もいます。 費用もかからず、スマホ1台でできることから、大人になるのを待たず、中高生や場合によっては家族ぐるみで人気ユーチューバーになっているケースもあります。

 

個人的には、子どもがユーチューバーになりたいと言ったら、職業としては如何なものかと…

芸能人になりたい、そんな思いを持ってのことであれば応援します。

ただ、大人になるのを待たずにできるものなので、ひとまず、今のうちから、企画・撮影・編集の必要性も伝えながら「今すぐ好きにやらせてみる」、その上で、本人に何かしらの気づきがあれば良いなと思うところです。

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