Q.スマートフォンの料金の違いは何ですか?
A.スマホは、大手携帯3社と、「格安スマホ」を扱うMVNO(仮想移動体通信事業者)の大きく二つに分かれます。MVNOは、大手から通信回線を借りて事業を行っていること、多くが店舗を持たないことなどから料金が安くなっています。
店舗を持たないMVNOの場合、インターネットで契約し、宅配便でスマホが届きます。
基本的には、自分で説明書を見ながら初期設定します。
大手3社もMVNOも、料金は①通話料②通信料③機種代の三つで構成されています。大手3社は、最新機種など機種代が高めなので、24回の分割払いを前提にしています。MVNOは機種代が2万~3万円と低価格のものが多く、一括で払ったり実質ゼロ円だったりするので、毎月の負担は通話料と通信費のみで、低く抑えられます。
ただ、MVNOは、①の通話料の単価が、大手3社より高くなります。MVNOは通信が主契約で、通話は特約という位置付けだからです。通話を多く利用する方は、通話し放題のプランがお勧めです。
大手3社は2年契約のプランを推奨し、それを前提に、割引やお試しサービスなど特典があります。お試しサービスは期間内に解約しないと月々の料金が高くなるので、注意しましょう。
大手3社は2年間の契約期間が過ぎると、機種代の支払いが終わるので安くなります。一方、MVNOは1年や2年限定の割引価格に設定しているため、その期間が終わると1,000円ほど高くなることが多いです。更新前に案内が届くので、そのタイミングでその後の契約をどうするか、見直してみましょう。
補足ですが、スマホの分割払いは割賦契約なので、審査を通らなければ一括購入になります。
次回は、通話料について、もう少し掘り下げてご紹介します。
ただ、必ずしも格安スマホを推奨している訳ではないんです。
2013年7月からスマホの相談窓口として週に一度、アプリCafeを開催してきました。そこでは、お茶をしながらスマホの操作方法などについて使い方をアドバイスしていて感じたのが、多くの女性にとって、スマホはハードルが高いと言うこと。
年齢の影響もありますが、
✔︎ 何度説明をしても覚えられないと言われる方
✔︎ 質問内容に偏りがあり、同じところで困っている方々
✔︎ 新しいことを試してみることに、不安を感じて決まったアプリしか使わない
✔︎ 些細なことでも、確認しながらでしか操作を勧められない方
がいることを知り、格安スマホのデメリットを考えると、それを些細なこととは言い切れ図、大手でそのまま使い続ける方が”安心”があると考えています。
ライフラインとなったスマホだけに、単純に月々の負担軽減だけでは語れない部分があることをこれまでにアプリCafeに参加して下さった方々から学びました。ファイナンシャル・プランナーとしては、安さ重視で格安スマホをオススメしたいところではありますが、スマホのちょっとしたアクシデントを解決できないタイプの方には、やはりオススメはできません。
格安スマホブームも、一時期より落ち着いてきた感じですが、ちょっと頭に置いてて頂きたい内容なので、新聞の原稿に補足しました
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