イヤホンを耳につけたまま自転車に乗っている人をよく見かけます。あぶないと思いませんか?
スマートフォンの普及でイヤホンをつけて音楽やラジオを聞きながら外出する人が増えています。公共交通機関を利用していると、時々イヤホンから漏れてくる音を耳障りに感じることもあります。
そうした不快感だけでなく、イヤホンをつけたまま自転車を運転することは、交通事故にもつながりかねず、とても危険です。道路交通法では、イヤホンをつけたまま自転車で走行することを明確に禁止する項目はありませんが、その他の禁止事項から使用状況によっては禁止行為になる、と判断される場合があります。
自分は大丈夫、と軽く考えがちですが、イヤホンをつけたまま自転車を運転した場合、音楽などに気を取られて他の車両などの発見が遅れ交通事故を起こす危険がありますし、一度や二度、ヒヤッとした経験はあるのではないでしょうか?
音量が小さいから大丈夫だろうとか、片耳しかイヤホンをしていないから心配ないと言う意見もありますが、イヤホンをしている時とそうでない時の集中力は自分で感じる以上に違いがあるようで、福岡県道路交通法施行細則でも、イヤホンやヘッドフォンをつけたまま大音量で音楽などを聴きながら自転車を運転することは全面的に禁止されていて、悪質な場合5万円以下の罰金が科されます。
成人していないから運転免許を持っていないから大丈夫だろうと言うことはなく、対象は14歳以上の人と定義されているので、そのほかの交通ルールと合わせて家族や学校でルールについて話し合うことが大切です。また、自転車保険の加入も大切です。自転車で人を傷つけたり、モノを毀損させたりすることは誰にでも起こる可能性があります。自転車の販売店で加入できますが、自動車保険や火災保険に特約として個人賠償責任保険を付帯することで、保険料も安く加入することができます。
その他、車道を右側通行をしたり、傘をさして自転車を運転したりする人もよく見かけます。傘を手に持つのは危険だからと、自転車のハンドル部分に傘を固定して走行している人も見かけますが、「荷物によりハンドル操作が妨げられたり、バランスが悪くなったり、尾灯・反射器材(後方反射板)などが隠れたりしてはいけない」と定められていますので、雨が降ったら合羽を着るか、もしくは自転車に乗らないようにしましょう。
自宅でしか聞けなかった音楽やラジオ、いまではテレビも移動中に楽しむことができるようになりました。それ自体はとても画期的なことですが、人は音から危険を察知することが往々にしてありますので、外出時のイヤホンの使用は自転車に限らず歩行中もルールを守って利用しましょう。
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