どうなっとうと?デジタル (西日本新聞コラム)

ネットバンキングは、必須です。 -キャッシュレス9

Q.インターネットバンキングは便利と聞きますが、どんなことに注意したらいいですか。

A.インターネットバンキング(ネットバンキング、オンラインバンキング、ダイレクトバンキング)は、パソコンやスマートフォンから残高確認や振り込みなどができるサービスです。出張先や旅先、さらに土日や深夜の銀行の営業時間外など、ネットがつながればいつでもどこからでも口座にアクセスできます。 今ある口座をネット上でも見られるように手続きするだけで、新たにネット専用に口座を開設する必要はありません。一般的には別途、費用が発生するものでもありません。 申し込みは、窓口からでも銀行のホームページからでも可能です。ATMで入出金の際に使う暗証番号とは別に、メールアドレスの登録、パスワードの設定が必要です。このメールアドレスとパスワードは、スマホのメモアプリなどでしっかり管理しておきましょう。 とは言え口座に関する情報だけに、セキュリティーが心配な方もいるでしょう。ネットバンキングではセキュリティー強化のため、パスワードを二つ利用する2段階認証を採用しているところが多い様です。組み合わせてパスワードにする英数字がたくさん書かれているカード(乱数表と言い、キャッシュカードと同じサイズ)や、利用のたびにパスワードが示されるトークンという機器(親指より少し大きめ)などが渡され、一回きりのパスワードを入力するよう指示されることがありますので、カードやトークンは紛失しないようにしましょう。 近年、スマホで会員登録などする際に電話番号あてにメールで送られてくる4桁や6桁の数字も一回きりの使い切りのパスワードで、30分や60分など有効時間が設定されています。 これらのセキュリティー操作は面倒と思うかもしれませんが、偽のメールから偽のネットバンキングの画面に誘導し、パスワードなどの情報を入力させて預金を不正に引き出すなど新たな詐欺は次々に発生しており、セキュリティーは厳重になっています。
警察庁の統計によると、インターネットバンキングに係る不正送金犯罪のピークは、発生件数が2016年上半期の859件、被害金額が2015年下半期の約15億3000万円となり減少に転じている。2017年上半期の発生件数は214件(前年同期比-645件)、被害額約5億6,400万円(前 年同期比-3億3,300万円)だった。被害が減少している背景には、金融機関でのセキュリティ対策の強化や警察による捜査・摘発の取り組みがあるという。
不安もあるかもしれませんが、ネットバンキングは、電子マネーやQRコード決済のみならず、家計簿アプリと連携し、複数の銀行口座を一元管理できて便利になるので、今後、なくてはならないものになると考えられるで、早めに試してみることをお勧めします。
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