どうなっとうと?デジタル (西日本新聞コラム)

リアルなカードがない「バンドルカード」-キャッシュレス6

Q.実物のカードがないカード機能の付いたアプリがあると聞きました。

西日本新聞
A.近年、実物のカードがアプリに移行しているものが出てきています。代表的なものが、JR東日本が発行している交通系電子マネー「Suica」です。 Suicaは実物のカードもありますが、それを発行せず、アプリをダウンロードしてスマートフォンに登録するだけで使える「モバイルSuica」があります。実物カードを持っていれば、カードの番号をアプリに登録することもできます。この場合、実物カードは使えなくなります。 こうした支払いに使えるアプリは、一般的にはクレジットカードや銀行口座と連携させることで利用できますが、新しいサービスの「バンドルカード」は、それらと連携させなくても使えるバーチャル(仮想)カードです。事前にチャージするプリペイド(前払い)式で、VISAに加盟しているネットショップで利用できます。 バンドルカードのアプリをダウンロードして、電話番号と生年月日を登録すればすぐに使えます。チャージは、クレジットカードやコンビニ、ネット銀行などでできます。希望者には実物のカードも発行されており、ネットだけでなく実際の店でも使えます(一部使えない場合があります)。 バンドルカードには後払いの機能もあります。2万円を限度にすぐにチャージできる「ポチっとチャージ」は翌月末までに支払えばよく、一時的に借り入れる、という仕組みです。従来のクレジットカードともデビットカードとも少しずつ機能が異なる、新しいタイプのサービスといえます。 事前のチャージが面倒でクレジットカードやデビットカードを使っている方には、なかなか利用する機会を見出しにくいカードと言えるかもしれませんね。ただ、今後、このようなバーチャルカードの普及は進むことが予想されますので、まずは知っておいていただければと思います。 次回は、バーチャル化するポイントカードについて紹介します。
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