Q.カード払いのサインが必要な場合とそうでない場合があるのはなぜですか。
A.通常、クレジットカードを利用する際、本人確認のためにサインをするか4桁の暗証番号を入力しますが、そのどちらも必要ないケースがありますよね。
楽でいいのですが、不安に思う方もいるのではないでしょうか?
これは、「サインレス決済」というもので、カード会社と店が契約を結んでいます。スムーズな支払い手続きが求められるコンビニやスーパーなどで採用されています。
大きなショッピングセンターでは、食料品売り場はサインレスで、他の売り場はサインが必要なことが多いようです。サインレスは支払い金額に上限が設定されており、その金額を超えた場合にサインが必要になります。また、サインレスは1回払い限りで、分割払いではサインが必要になります。
多くの方が不安に感じるように、サインレスはカードを持っていれば誰でも利用できるため、万一、不正利用された場合の被害を最小限に抑えるために上限が設けられています。この上限は、同一店舗でもカード会社によって異なることがあるようです。
ちなみに、サインと暗証番号の違いは、ICチップの有無です。カードにICチップが付いていて、店舗の決済機器が ICチップ対応なら暗証番号が利用でき、そうでない場合にはサインをします。
ICチップはセキュリティーが高く、他者が解析することは困難で、ICチップと暗証番号による決済は現在、最も安全な組み合わせと言われています。 そのため、新しく発行されるカードは、クレジットカードだけでなく銀行のキャッシュカードやデビットカードでもICチップが搭載されています。
実は、改正割賦販売法によって、ICチップ対応の決済端末の導入が義務付けられています(2018年6月施行)。コストの問題から移行できていない企業や店舗もまだ多いと思われますが、従来の決済機器からQRコード決済ができるスマートレジへ移行する店舗も増えてきそうです。
いずれにしても、利用者としてはカード会社のアプリやメールによる利用通知サービスなどを活用し、不正な利用がされていないか、チェックする習慣を身に付けましょう。
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